発達障がい研修会に参加
今日は、岩手県医師会館(盛岡)にて、発達障がいの研修会がありました。
岩手県内から、医師、学校の先生方、福祉関係者、約400人
が集まりました。
一昨年前くらいから、岩手県では、発達障がいの研修会が
ポツポツと開かれるようになり、
全国的にTVでも発達障がいについて取り上げる番組も増えてきました。
発達障がいにも色々ありますが、
落ち着きがない
集中力が持続しない
人とのコニュニケーションが苦手
人の心を読むのが苦手(空気を読めない)
感覚過敏がある(大きな音が苦手、食べ物の好き嫌いが多い、化学物質臭に過敏)
視覚過敏がある(人の顔を見れない)
見通しを持てないと極度に不安になる(やるべきことがはっきりしていると落ち着く)
段取りを踏むのが苦手(料理など複雑な過程が苦手)
時間を逆算して準備できず遅刻が多い
こだわりが強い
などなど、様々な特性があります。
成長の過程で、学校の先生や、周りの友達に理解してもらえないと
協調性のない「困った子」とレッテルを貼られたり
仲間外れにされたり、
もともとあるハンディーキャップに加えて、
自己肯定感(自己評価)が異常に低くなるという
二次的な障がいを持ってしまいます。
パニックを起こして暴れたり、
他の子に向かって行ったり、自傷したり・・・
学校や社会で、集団に馴染めないことは多々ありますが
特性を理解して適切な配慮(合理的配慮)をすれば
落ち着いて過ごすことができるようになってきます。
パニックを起こすのにも、それなりの理由があって
「大勢のクラスにいると、たくさんの音が聞こえてきて落ち着かない」とか
「野菜の舌触りが嫌い」とか
「制服の肌触りが嫌だから着たくない。ジャージを着ていたい。」とか
「行事で見通しが持てなくて不安」とか
一見すると単なるワガママに思えてしまいますが、
発達障がいによるハンディーキャップが原因のことが多いです。
集団の中にいて落ち着かないときは
タイムアウトといって、個室で静かに過ごすなど配慮が必要です。
でも、だからと言って、ずっと個室にいたいわけではなく
皆と触れ合いたい、皆と一緒にいたいという気持ち
がある方も多く、寂しがりやさんが多いと感じます。
なので、その日の心身の状態によって違ってきますが
体調を聴きながら必要な配慮をしてあげると、
本人も、周りの人たちも快適に過ごすことができます。
見通しが持てなくて不安そうな時は、紙に、日程や、
やることを書いてあげると落ち着いたりもします。
(口頭での指示は通らないけれど、
紙に書くと指示が通るという視覚優位の方が多いです。)
私も日頃、発達障がいの方達と触れ合う機会が多いですが
とても器用で細かい作業が得意な方や、私よりもパソコンが長けていて
私が頼りにしている人もいます。
こだわりが強い反面、ルーティーンをやり続けることができる。
などなど、必ず、どの方にも良いところがあります。
器用に立ち振る舞ったり、人と上手くコニュニケーションをとることは難しいですが、
皆さん、純粋で誠実で嘘をつけない良い方達です。
発達障がいの方達は、今までの成長の過程で、「ちょっと変わった人」とか、
「話が通じない人」とレッテルを貼られ、傷ついてきている方が多いので
人と関わるのが怖いと感じている方も多いです。
だから一人一人の良いところを見つけて自信をつけていったり
心を許す人から始めて、
少しずつ人との信頼関係を築いていく必要があります。
発達障がいの方達は「困った人」ではなく
「困っている人」なのです。
社会でうまくやっていきたいけど、適切なサポートや配慮がないと、
うまくやっていけないから「困っている」のです。
発達障がいは、「親の躾が悪いから子供に問題がある」など、
間違った理解をされることもあり、親も傷ついている方も多いです。
できるだけ多くの周りの人が、発達障がいの特性や関わり方について理解して、
発達障がいの方の「困っている」状態を手助けし、
ハンディーキャップがあっても過ごしやすい社会になれば良いな〜と思います。
今日の研修会では、一戸町の個人病院長のF先生の姿も見えました。
バンバン質問もされていて頼もしかったです⤴️
医療、学校(保育所)、福祉、家庭と連携しながら
今後も理解を深め、違いを認めあえる社会になればいいな〜💓